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秋の七草(ななくさ) 2

投稿日:2017-09-14 更新日:

ススキ

昨日は秋の七草,

みなえし,ばな(ススキ),きょう,でしこ,じばかま,ず,

の頭をとって,おおきなふくは(大きな服は)秋の七草.と覚える方法を学びました.

今日はそれぞれをもう少し詳しく見ていきましょう.

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オミナエシ(女郎花)

黄色い花が鮮やかです.現代ではあまり見られなくなりました.名前の由来は諸説ありますが,「おみな」は女の意味です.

オミナエシ

オミナエシのデータ

目:マツムシソウ目 Dipsacales
科:オミナエシ科 Valerianaceae
属:オミナエシ属 Patrinia
種:オミナエシ P. scabiosifolia
学名:Patrinia scabiosifolia Fisch. ex Trevir.(1820)
和名:オミナエシ(女郎花)
別名:チメグサ,敗醤(はいしょう)は生薬名

開花:8-10月に黄色い花
草丈:60-80cm
生育条件:日当たりの良い草地
分布:日本(沖縄を除く),中国から東シベリア
花言葉:約束を守る

オバナ(ススキ)

動物の尾に似ていることから尾花と呼びますが,和名はススキです.

昔は「茅(カヤ)」と呼び茅葺屋根(カヤブキヤネ)の材料になりました.家畜の飼料としても使われました.茅場(萱場)はススキ野のことです.

ススキのデータ

目:イネ目 Poales
科:イネ科 Poaceae
属:ススキ属 Miscanthus
種:ススキ M. sinensis
学名:Miscanthus sinensis Andersson.(1855)
和名:ススキ(芒,薄)
別名:オバナ,カヤ(茅,萱),

開花:夏から秋,茎の先端に長さ20-30cmの十数本に分かれた赤っぽい色の花穂をつける
草丈:1-2m
生息条件:日当たりの良い山野
分布:日本,朝鮮半島,中国,台湾,北米

キキョウ(桔梗)

山上憶良の歌で「朝貌の花」がキキョウと考えられてます.絶滅危惧II類 (VU)となっています.

キキョウ

キキョウのデータ

目:キク目 Asterales
科:キキョウ科 Campanulaceae
属:キキョウ属 Platycodon
種:キキョウ P. grandiflorus
学名:Platycodon grandiflorus (Jacq.) A.DC. (1830)
英名:balloon flower

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開花:6-9月,青紫色で星型の花,花冠は広鐘形で五裂,径4-5cm,雄しべ,雌しべ,花びらはそれぞれ5本
草丈:40-100cm
葉:互生で長卵形,ふちは鋸歯,下面はやや白みがかっている
生息条件:山野の日当たりの良い所
分布:日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布する。

ナデシコ(撫子,瞿麦)

ナデシコはカワラナデシコの異名です.カワラナデシコ(Dianthus superbus L. var. longicalycinus)が正式な和名です.また,ナデシコ属の植物の総称として「ナデシコ」が使われます.ナデシコ属の植物は約300種が知られています.

ヒメハマナデシコシナノナデシコは日本にのみ自生しています.日本には他にカワラナデシコハマナデシコも自生しています.

カワラナデシコのデータ

目:ナデシコ目 Caryophyllales
科:ナデシコ科 Caryophyllaceae
属:ナデシコ属 Dianthus
種:エゾカワラナデシコ D. superbus
変種:カワラナデシコ var. longicalycinus
学名:Dianthus superbus L. var. longicalycinus (Maxim.) Williams
和名:カワラナデシコ
異名:ナデシコ,ヤマトナデシコ,常夏(とこなつ)
基変種:エゾカワラナデシコ (D. superbus L. var. superbus)

花:6-9月,淡紅色の花は茎の頂端に付き,直径4~5cm.がく片は3-4cm,苞(ほう)は3-4対あります.花弁は5枚で先が糸状に細裂し.雄蕊は10本,雌蕊は花柱2本.白色花もあります.
草丈:30-50cm
茎:根から叢生し節が膨らむ
葉:対生,線形-線状披針形.長さ4-7cm,先端は鋭く尖り基部は茎を抱きこむ(抱茎).無毛で粉白色.葉柄は無し.
生息条件:日当たりの良い草原や河原に生育.路傍や山地の斜面,海岸の砂浜等でも生育可能.
分布:本州以西四国,九州に広く分布.沖縄諸島(久米島,渡名喜島)に少数が自生.他に朝鮮,中国,台湾.

(日本固有種のデータ)

ヒメハマナデシコ(日本にのみ自生)のデータ

目:ナデシコ目 Caryophyllales
科:ナデシコ科 Caryophyllaceae
属:ナデシコ属 Dianthus
種:ヒメハマナデシコ D. kiusianus
学名:Dianthus kiusianus Makino
和名:ヒメハマナデシコ

花:4-9月,集散花序で茎の頂端に1-6個.紅紫色の花弁は5枚,苞(ほう)の先が短い針状になります.
草丈:10-30cm
葉:茎葉は対生,狭長楕円形-倒披針形で長さ1-3cm,先端は鋭く尖っています
生育条件:日当たりの良い海岸の砂浜や岩場
分布:本州(和歌山県),四国(愛媛県),九州(長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県,南西諸島(種子島-徳之島,伊江島,西表島))

シナノナデシコ(日本にのみ自生)のデータ

目:ナデシコ目 Caryophyllales
科:ナデシコ科 Caryophyllaceae
属:ナデシコ属 Dianthus
種:シナノナデシコ D. shinanensis
学名:Dianthus shinanensis (Yatabe) Makino
和名:シナノナデシコ
別名:ミヤマナデシコ

花:7-8月,紅紫色で茎頂に多数つきます.直径は約2cm,苞は2対,花弁は5個あります.花弁は広倒卵状です.
草丈:20-40cm
茎:茎の断面は四角状でふくれた節.
葉:広線形で対生.長さ4-7cm.葉の基部は赤みを帯び基部が茎を抱いています.
生育条件:山地の河原や荒れ地,礫地など
分布:本州中部

以上,秋の七草の「おおきな」まででした.明日は「ふくは」のフジバカマクズハギについて見ていきます.
今日はこれまで.ではまた.

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