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山の高さとは?どこからどこまででしょうか?標高とは何でしょうか?

投稿日:2017-03-06 更新日:

富士山

富士山

山河海空ブログを始めて2日目の話題はタイトル「山河」の山について見ていきます.
さて,山の高さとはどこからどこまででしょうか?標高とは何でしょうか?
当たり前のことですが,頂上の真下の0mから頂上までの測定は不可能です.三角法を使うんだということを聞いたことがあるかもしれませんが,具体的にどうやっているか想像してみて下さい.海面が0mだとしてもどこの海面の高さでしょうか?どこで測っているのでしょうか?いろいろと疑問が湧いてきませんか?
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山の高さはどのように決まっているか知ってますか?

日本一高いやまは富士山で高さは3776mです.
ではこの3776mはどこからどこまでの長さかわかりますか?
海面0mから山頂に決まっているじゃないかと多くの人は答えるでしょう.
では海面は干満の差で変わりますが,満潮時に測るのでしょうか?それとも干潮時でしょうか?平均高さに決まっているじゃないか,と多くの人は答えますが,厳密にいうと場所と時間によって海の高さは刻々と変わります.

日本では北緯 35度40分37.9899秒,東経 139度44分52.2492秒の場所を測量の基準にしています.ここの住所は,東京都千代田区永田町1丁目1番地です.具体的には国会前庭北地区、憲政記念館構内にあります.これを「日本水準原点」といいます.

もちろん,この場所が0mというわけではありません.0mに水準原点を置いたらわかりやすいのですが,海岸だと,満潮時は海の底になってしまいますね.1891年に東京湾の海水面を0mとして日本水準原点を設置し,原点の高さを決めました.

現在の日本水準原点の高さは,24.3900mです.「現在の」という事は以前は違う高さだったのか?という疑問がわいてきます.その通りです.この高さは大きな地震などの地殻変動で時々変わります.

この高さが変わっていないかどうかを確認するため,神奈川県三浦市の国土地理院油壷験潮場の験潮場で水位測定した高さを利用しています.

日本水準原点高さ基準を全国展開するため,日本各地に約17,000カ所に水準点という基準の高さ(もちろん正確な位置も含めて)を設けています.これは全国の国道又は県道に沿って設置されています.

さらに,三角点とよばれる測量時のポイントが約110,000カ所,GNSS衛星からの電波で測量する電子基準点が1,300カ所あります.

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全国各地にある測量ポイントは地震などで高さや位置が変わります.近年の熊本地震や鳥取地震でも変わってしまい,その都度修正されます.

詳しくは国土地理院のHPにありますのでご参照ください.
http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/
http://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/suijun-base.html

山の高さを標高といいます

標高は海水面の平均値(ジオイド面)から山頂の三角点までの距離のことです.

山頂の三角点は必ずしも一番高い所ではありません.1966年までは三角点の高さを標高としていましたが,山の本当の高さを知りたいという要望があり,登山で有名な山については順次最高点で標高を表す様になりました.ただし,誰かが石を積んだりすると最高点が変わるのは困りますから,人造物での最高点は認められていません.

ここまで0mの基準と標高についていろいろ説明してきましたが,じつはまだまだ考慮しなければならないことがあります.

例えば,水面の高さは世界中どこでも同じかというとそうではありません.地球自体が完全な球形ではないし,自転している影響や地殻構造の不均質などで海水面も歪んでいます.この歪んだ海水面の平均値をジオイド面とよびますが,このジオイド面を0mとして山の高さを計算します.

GNSS連続観測システム(GEONET:GNSS Earth Observation Network System)では位置変動を1cm以下の精度で測れますが,重力まで考慮されたジオイド面は測れません.ジオイド面は日本水準原点を基準にして重力分布などを考慮しながら換算することになります.以上の様に簡単そうな山の高さ測定も厳密に見ていくとかなり複雑になってきます.

これらを,詳しく説明するとブログではなく本になってしまいますので,この辺でやめておきます.

世の中のしくみは単純そうでも厳密にみると実際は複雑になります

誰でも知っているいるつもりでも,実は複雑怪奇なことがいろいろあります.このブログでは機会がある度に取り上げる予定ですが,そんなものか,となんとなく聞くだけでも良いし,興味がでできたら深く掘り下げて頂いて頂いでも良い様,適度な深さにおさめていきたいと思います.

今はネットで何でも調べられる時代ですから,知ってるつもり程度で,時々疑問や興味がわいてきたらチョット調べればそれで十分だと思います.

今日はこれまで.ではまた.

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