山河海空 地球を巡る水の旅

地球から日常生活まで,独自の視点で考える

暦 季節 カレンダー 出来事 歴史 文化 歴史的事件

秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行

投稿日:2018-08-18 更新日:

8月も後半に入りました.猛威を振るっていた夏の暑さも,数日前から急におとなしくなって,風の強い日が目立つこの頃です.

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」の句は今頃の時期に思い出します.

「猛暑だ暑い」,「熱帯夜だ眠れない」,「観測記録の更新だ」,「台風だ,大変だ」,などとニュースに振り回されている現代人に比べて,身の回りから自然を感じ取っていた昔の人々の季節の感じかたや観察力には驚かされます.

この句のは古今和歌集にあるもので,藤原 敏行(ふじわら の としゆき)によるものです.立秋の日に詠んだ句です.「立秋の日から風は吹き増さる」というのが当時常識だったとのこと.

ちなみに今年2018年の立秋は8月7日火曜日に始まり,8月23日木曜日までです.8月7日は台風13号接近で,夜から雨風が強くなり,それ以後,パタリと猛暑が止みました.季節の変わり目は昔も今もあまり変わらない様に思えます.

藤原敏行による秋に関する句(古今和歌集)

秋の夜のあくるもしらずなく虫はわがごと物やかなしかるらむ(古今197)

秋萩の花咲きにけり高砂のをのへの鹿は今やなくらむ(古今218)

スポンサード リンク

秋の野にやどりはすべしをみなへし名をむつましみ旅ならなくに(古今228)

なに人かきてぬぎかけし藤袴くる秋ごとに野べをにほはす(古今239)

白露の色はひとつをいかにして秋の木の葉をちぢにそむらん(古今257)

久方の雲のうへにて見る菊はあまつ星とぞあやまたれける(古今269)

わが来つる方もしられずくらぶ山木々の木の葉の散るとまがふに(古今295)

藤原敏行

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E6%95%8F%E8%A1%8C

七夕さま

ちなみに昨晩は旧暦の7月7日で,本来の七夕でした.七夕には新暦の七夕,一月遅れの七夕,旧暦の七夕と三つの七夕があります.

昨夜の月はほぼ半月の7日月でした.昔の人はこの半月を小舟に見立てて,天の川を渡っていくと想像を膨らませたと伝えられています.新暦では月の満ち欠けと七夕は同期していないので,本来はこちらが本当の七夕なのでしょうね.

月のすぐ脇には木星,その左に土星,そして火星の順に惑星が勢ぞろいしています.天頂付近には,織姫星と,彦星が輝いていました.地元の天体観測会で大口径の望遠鏡で火星をや月などを観察した後,家に帰って自分の望遠鏡で心ゆくまで星を眺めてから眠りにつきました.

今日はこれまで.ではまた.

スポンサード リンク

-暦 季節 カレンダー 出来事, 歴史 文化 歴史的事件
-, ,

執筆者:

関連記事

ボクシング・デー

クリスマスの翌日26日,日本だったら「歳末大売り出し」に相当するのがボクシング・デーとよばれるバーゲンセールです.イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダなど英連邦諸国で行われている年間行事 …

3月7日は消防記念日,新月,旧暦 2/1(如月)

消防記念日(しょうぼうきねんび)とは、日本の消防に関する理解と認識を深めるために制定された記念日です. スポンサード リンク 参考 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6% …

2019年1月6日 二十四節気 小寒 (しょうかん) 太陽黄経 285 度

冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也(暦便覧) スポンサード リンク この日は寒の入り,これから節分までの期間が「寒」となります. 寒さはこれからが本番ですね.池や川も氷るほどの寒さです. …

4月24日は植物学の日

旧暦の文久2(1862)年4月24日,牧野富太郎が生まれた日を植物学の日としています.高知県佐川町の豪商に生まれ, 94歳でこの世を去るまでの生涯を植物研究に費やして50万点の標本や観察記録を残し,新 …

2018年7月20日は土用です.太陽黄経117度

五行に由来する暦の雑節です.これは1年に4つある不連続な期間で,四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前の約18日間です. 土用と言えば,夏の土用(立秋直前)を指すことが多く,夏の土用の丑の日には鰻を食べ …