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秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行

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8月も後半に入りました.猛威を振るっていた夏の暑さも,数日前から急におとなしくなって,風の強い日が目立つこの頃です.

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」の句は今頃の時期に思い出します.

「猛暑だ暑い」,「熱帯夜だ眠れない」,「観測記録の更新だ」,「台風だ,大変だ」,などとニュースに振り回されている現代人に比べて,身の回りから自然を感じ取っていた昔の人々の季節の感じかたや観察力には驚かされます.

この句のは古今和歌集にあるもので,藤原 敏行(ふじわら の としゆき)によるものです.立秋の日に詠んだ句です.「立秋の日から風は吹き増さる」というのが当時常識だったとのこと.

ちなみに今年2018年の立秋は8月7日火曜日に始まり,8月23日木曜日までです.8月7日は台風13号接近で,夜から雨風が強くなり,それ以後,パタリと猛暑が止みました.季節の変わり目は昔も今もあまり変わらない様に思えます.

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藤原敏行による秋に関する句(古今和歌集)

秋の夜のあくるもしらずなく虫はわがごと物やかなしかるらむ(古今197)

秋萩の花咲きにけり高砂のをのへの鹿は今やなくらむ(古今218)

秋の野にやどりはすべしをみなへし名をむつましみ旅ならなくに(古今228)

なに人かきてぬぎかけし藤袴くる秋ごとに野べをにほはす(古今239)

白露の色はひとつをいかにして秋の木の葉をちぢにそむらん(古今257)

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久方の雲のうへにて見る菊はあまつ星とぞあやまたれける(古今269)

わが来つる方もしられずくらぶ山木々の木の葉の散るとまがふに(古今295)

藤原敏行 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E6%95%8F%E8%A1%8C


七夕さま

ちなみに昨晩は旧暦の7月7日で,本来の七夕でした.七夕には新暦の七夕,一月遅れの七夕,旧暦の七夕と三つの七夕があります.

昨夜の月はほぼ半月の7日月でした.昔の人はこの半月を小舟に見立てて,天の川を渡っていくと想像を膨らませたと伝えられています.新暦では月の満ち欠けと七夕は同期していないので,本来はこちらが本当の七夕なのでしょうね.

月のすぐ脇には木星,その左に土星,そして火星の順に惑星が勢ぞろいしています.天頂付近には,織姫星と,彦星が輝いていました.地元の天体観測会で大口径の望遠鏡で火星をや月などを観察した後,家に帰って自分の望遠鏡で心ゆくまで星を眺めてから眠りにつきました.

今日はこれまで.ではまた.

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