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第25週の花 ガクアジサイとアジサイ

投稿日:2017-06-18 更新日:

ガクアジサイ

梅雨に入って数日すると,アジサイが咲きそろってきました.梅雨時の花と言えばアジサイです.第25週の花はガクアジサイとアジサイとします.どちらも日本原産で世界に広まりました.鮮やかな青や赤の花の色と緑の葉が印象的ですね.

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さて,アジサイとガクアジサイではアジサイが普通でガクアジサイが特殊の様に見えますが,実はガクアジサイが原種でアジサイはガクアジサイから作り出された変種なのです.ですから,ガクアジサイが自然の形なのです.まずガクアジサイから見ていきましょう.

ガクアジサイ

ガクアジサイのガクとは額のことで,花の周りに咲く大きな花が額縁の様だというところから名付けられました.周辺に咲く大きめの花が特徴的です.ところがあれは本当の花では無く,実は色のついたガク(萼)なのです.白,赤,青などでいかにも花の様に見えますが,花の機能は無いので,「装飾花」といいます.

ガクアジサイの本当の花はガク(萼)の中にある小さい花弁です.開花後すぐに散ってしまいます.退化していて結実しません.

中央部にあるのが小さな花の集まりです.この小さな一つ一つは両性花でガク(萼),花弁,雄しべ,雌しべがあり種子をつくります.

ガクアジサイのデータ

属:アジサイ属 Hydrangea
種:アジサイ macrophylla f.normalis
学名:Hydrangea macrophylla f.normalis

原産地:日本,東アジア,北南米
自生地:房総半島,三浦半島,伊豆半島,伊豆諸島,南硫黄島,北硫黄島で海岸に自生する
生活型:耐寒性落葉低木 
樹高:150~200cm 
花色:青紫,桃,白 
開花期:5~7月 
花序径:15~30cm 

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アジサイ

アジサイ

次にアジサイの花ですが,驚くことにアジサイの花の部分はすべて装飾花です.ガクアジサイの周辺部にある装飾花が中央部まで及んだ状態なのです.これは鑑賞用として人為的に作り出されたものなのです.したがって結実しません.種は無いので,挿し木で増やします.

アジサイのデータ

属:アジサイ属 Hydrangea
種:アジサイ H. macrophylla
学名:Hydrangea macrophylla (Thunberg) Ser.

原産地:日本
花色:薄い青紫・赤紫・赤・桃・青・白 
葉長:10~20cm 葉形:卵形

アジサイの色について

アジサイは別名,七変化と呼ばれます.これは刻々と色が変わって行くためです.装飾花にはデルフィニジンという色素が含まれていいます.そこにアルミニウムのイオンが加わると装飾花が青色になります.

土壌が酸性だとアルミニウムがイオン化してアジサイに吸収されやすくなります.結果としてアルミニウムが取り込まれて装飾花が青色になります.日本の土壌は酸性が多いので青色が多いです.また,土壌がアルカリ性の場合は赤色になります.

開花後はアジサイ内で酸が蓄積されて行き,だんだん赤みを帯びてきます.花が老化する事で酸が溜まり赤くなってきます.以上が基本的なアジサイの花の色の原理です.

今日はこれまで.ではまた.

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