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富士登山:吉田口5合目から登り,御来光を山頂で仰ぐ【3】山頂山頂へ

投稿日:2017-07-12 更新日:

富士山頂

前回は5合目から6合目である富士山安全指導センターまでのお話しをしました.今日はいよいよ山頂を目指します.

詳しい案内は多くのガイドブックに出ていますので,あまり語られていない,行動中の気持ちや考え方に焦点をあてます.

富士山安全指導センターから9合目まで

ここからいよいよ本格的な登り坂です.夜登ると空の上まで明かりが点々と続いていて,初めてみると,まるであの世へ続く道の様に異様な光景です.

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真っ暗な夜に黙々と登っていく人達の後ろ姿はオカルト映画の一場面みたいで,なんとも言えない光景です.でも,たじろがずに登って見てください.登り坂の現実で異様な光景など忘れてしまいます.

ここでも決して急がないこと.ゆっくり上らないと後でバテます.汗だくになって登る人もいますが,ドンドン辛さは増して行きますので後で大変です.汗をかかないように,ゆっくり呼吸を整えながら登っていきましょう.

ジグザグの道が続きます.私はジグザグの折り返しに来るたびに1-2分程度の小休止と深呼吸そして夜空を眺めます.

晴れていて月夜でなければ,視力の弱い私でも眼鏡なしで天の川が見えます.運が良ければ流れ星も見えます.私はなるべく流星群の日を選んで出かける様にしています.流星群の最中は空を見ていれば登山中に10個以上見ることができると思います.

単眼鏡や双眼鏡を持っていけばプレアデス星団(昴)など町中で見ることが難しい天体も観察できます.また,一等星や惑星が山裾から出て来るときはサーチライトか何かでこちらを照らしているのかというくらい明るく見えます.富士山の夜空は真っ暗で,空気が澄んでいるのです.

富士山は天体観測の為だけに来ても良いかと思います.機材を運ぶのは大変ですけれど......

山を登る時は地面を見続け勝ちです.するとすぐに飽きてます.なるべく周囲の環境に興味を持つことで疲労感はでません.さらに天体や流星探しをしているとあっという間に7合目に到着です.

7合目の山小屋を過ぎると急な岩場なので,足元に注意しないと危ないです.ここからは自分のバランス感覚を楽しんでください.

この辺りから山小屋がたくさんあります.夜は山小屋内で寝ている人がいますので,休憩時も静かにしましよう.

8合目辺りで高度はすでに3,000メートルを超えています.空気も薄くなり,気温もかなり低くなります.休憩するとすぐに体が冷えてきます.体力を使っていますので,休憩の度に持ってきたおにぎりを食べましょう.お腹いっぱいまでは食べずに,休憩の都度少しづつ食べましょう.

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息は白くなってきます.カメラで写真を撮る時はレンズの曇りに注意しましょう.周囲の空気は低温で乾燥していますが,自分の体からの温度と湿気で結露する場合もあります.

8合目と聞くとすでに5合目から3合も登ってきたのであと2合分で頂上だと思うかも知れませんが,体感的にはここで半分です.ここからが本当につらくなります.高山病になる人も急増します.

今までゆっくり登って来て余力を持っていればなんとかなりますが,頑張り続けてきた人は更につらくなりますのでこの辺からだんだん脱落していきます.風の冷たさも厳しくなり徹夜の辛さも現れてきます.

8合目から更に登ると今度は本8合目.なんだそれ.と思うかもしれません.そして8.5合目(8合5勺)に来ると最後の山小屋「御来光館」です.あと少しと思ってもここから道が細く急になジグザグなり,9.6,9.7,9.8などと一区切りが細かくなっていきます.

一方,深夜0時頃から山小屋で仮眠をとっていた人たちが登頂し始めるので,山頂まで山道が混雑してきます.ラッシュ時の駅の階段一列の様になります.それが1時間以上続きます.

富士山は基本的に一歩通行です.降りる時は南側の下山道を通ります.逆行して降りて来る人は体調不良などで中断した人達です.ここまで来てもダメな時は諦めて下山するか,少し広い休める場所を探して御来光を待ちましょう.ただし,落石のありそうなところは避けましょう.

いよいよ山頂へ

坂も急になってきます.ジグザグの細い道で横方向に石を落とすと下まで転がり,下の人がケガをしますので注意してください.休憩時は落石のありそうなところは避けてください.

もし,落石を見たら大声で「ロック」あるいは「落石」と叫んで周囲の人達に警告します.山道から外れると落石を引き起こしますので絶対に道から外れないようにしましょう.

空は次第に明るくなってきて,足元が良く見える様になってきます.何回か登ると,急いで登っても,ゆっくり登ってもかかる時間はそれ程変わらないことが分かります.御来光に間に合うか間に合わないかは5合目の出発時間で決まってしまいます.

あまり早い時間に山頂に到着してしまうと,御来光まで山頂の吹きっさらしの中で寒い思いをします.太陽が昇ると寒さは嘘の様に消え,だんだん暑くなってきます.何度か登ると何時に5合目を出発すれば良いか経験的に分かる様になります.

御来光を見て,周りの景色がはっきり見えるようになると,今まで疲れが吹き飛び,またもう一度ここへ来ようという気持ちが湧いてきます.これが富士山の最大の醍醐味となります.

次回はお鉢巡りについてお話しします.今日はこれまで.ではまた.

次回へ続く(クリック)

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