山河海空 地球を巡る水の旅

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未来から ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらずを読むと......

投稿日:2017-05-06 更新日:

方丈
ゆく河の流れは絶えずして,しかももとの水にあらず.淀みに浮かぶうたかたは,かつ消えかつ結びて,久しくとどまりたるためしなし.(方丈記 鴨長明)

あるいは,

行く川のながれは絶えずして,しかも本の水にあらず.よどみに浮ぶうたかたは,かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし.


序の部分ですが,原文もいろいろバリエーションがあります.方丈記の書かれた背景は大火,竜巻,地震,飢饉などの天変地異が起こり,世の中が不安定になっている時代の世相を京都の郊外,日野山に方丈(ほぼ四畳半)の庵を建て,都の災難を避けつつ世相を観察して世の無常を綴っています.

今の時代も大火,地震,津波,放射能,ミサイルなどが世間を脅かしているという点では似ています.ちなみに,上記序の書き始めの現代風に解釈を加えると次のようになります.

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流れゆく川の水はずっと流れ続けて見えます,でもよく考えてみれば,さっき流れていた水と今流れている水は違うものなのですよ.水の流れのゆるい所には泡ができては消えてしまうことを繰り返しています.泡はすぐにはかなく消えてしまうのです.

つまり,同じものが長く続いていくことは無く,すぐに一度限りで滅んで行く運命にありますよ.そして,いつも同じように続いてきたものも実は同じものではなく別のものが入れ替わって同じものの様に見えているだけなのですよ.

という事です.似ている名文に,次のようなものが思い出されます.

年年歳歳花相似 歳歳年年人不同(唐詩選)

年年歳歳花相似たり,歳歳年年人同じからず

背景は違いますが,表面上の意味は「しかももとの水にあらず」とほぼ同じです.

いづれにしても,今,方丈記を時代を超えて第三者の立場から読んで,その時代を見ているいる自分がいるわけですが,現在の社会不安や先行きの見えない切羽詰まった状況を未来人も同じように見ることになるでしょう.

もし,現代人のあなたから鴨長明にメッセージが送れるとしたら何を伝えますか?同様に未来人が今のあなたにを見てどんなことを伝えたいと思いますか?

今日はこれまで.ではまた.

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