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第20週の花 バラ Under the Rose, 秘密の象徴

投稿日:2017-05-15 更新日:

バラ

近くのバラ園に行ってきました.ほぼすべての種類のバラが花を咲かせています.タイトルがUnder the rose, 秘密の象徴,これはローマ時代の頃から会議の秘密を守る象徴としてバラの花が使われていた習慣から来たとのこと.そしてバラの花言葉は愛情とか美ですが,色や咲き具合によって花言葉が変わります.また,人にあげる時の本数や組み合わせによっても意味が変わります.

品種改良と育種

花と言えばバラが浮かんで来るほど代表的な花なので,花言葉も様々に発展していったのでしょう.そして,人気があればあるほど品種改良がなされてきた訳で,バラの品種は4万種以上と言われています.4万種!です.でもこの4万種のもとになった原種はたったの10種とのこと.自然界にバラの原種は150-200種あるのですが,そのうち10種が栽培品種のもとになった訳ですが,どれだけ人類がバラを改造しつづけて来たのかがこの4万という数字からわかります.

以下が,その10種です

ロサ・ムルティフローラ(ノイバラ,Rosa mulitiflora)
ロサ・ウィクライアナ (テリハノイバラ,Rosa wichuraiana)
コウシンバラ(Rosa chinensis)
ロサ・ガリカ(Rosa gallica)
ロサ・アルバ(Rosa alba)
ロサ・ダマスケナ(Rosa damascena)
ロサ・ケンティフォリア(Rosa centifola)
ロサ・フェティダ(Rosa foetida)
ロサ・モスカータ(Rosa moschata)
ロサ・ギガンティア(Rosa gigantea)

自然交配で150-200種なのに対して4万種を人類が作り出しましたが,このように人類の必要に応じて意図的に作り出した植物を「栽培品種」といいます.栽培品種を作り出すことを育種と呼びます.そしてこの育種の方法として交雑育種,突然変異育種,遺伝子組換え,MASなどがあります.

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バラについて

さて,バラに戻ります.バラはバラ科の総称です.品種それぞれに名前が付きますが,それらを総称してバラと呼んでいます.バラは灌木,低木,木本性のつる植物でご存知の様に葉や茎に棘があります.棘の無いものもあります.葉は一回奇数複葉で花は鑑賞目的のため八重咲きが多いが,自然種は5枚の花びらと多数の雄蘂を持ちます.自生種は北半球のみに存在します.

バラのデータ

科:バラ科 Rosaceae
属:バラ属 Rosa
バラは総称なので,さまざまな形態があり花弁数,花型,花期,樹形がある

用語の簡単な説明

交雑育種:

属・種・品種間のかけ合わせを交雑といい,人工的に交雑を行い,新品種を作ることを交雑育種といいます.

突然変異育種:

人為的に突然変異を生じさせて品種改良する手法のことです.

遺伝子組換え:

DNAの中で特定の働きをすることがわかっている部分を遺伝子と呼びます.人間が利用できそうな性質を持った遺伝子を別の生物のDNAの中に組み込むのが遺伝子組み換えです.

MAS (Marker assisted selection) :

生物個体の遺伝的性質や系統の特有のDNA配列を遺伝子マーカーと呼びます.このマーカーに着目して目的遺伝子と連鎖している望ましくない遺伝子を取り除き,目的遺伝子だけを効率的に取り込むことができますので完成度の高い品種をつくるのに役立ちます.

灌木 shrub:

低木と同じ.生長しても約3m以下の木.または人の背丈以下の木のことです.小低木は1m以下.

木本性:

茎が木質化して何年も生育を続ける植物を木本類と呼びます.草は草本性です.

つる植物 climbing plant:

他の樹木を支えに高いところへ茎を伸ばす植物のことです.

棘:

棘(とげ)とは固く細長く頂点の鋭い円錐形の突起.生物体を保護する役割があります.
棘(いばら)とはとげのある木の総称です.バラの名前はイバラから付けられました.

一回奇数複葉:

幹に直接複数の葉がついている状態で,頂小葉(頂点の葉)に葉が一枚あるので葉の数は奇数になります.

八重咲き:

花びらが幾重も重なって咲く花.花びらの内側の雄蘂や雌蘂が花弁化したもの.従って雄蘂や雌蘂はない.例外的に雄蘂や雌蘂があるものもある.

今日はこれまで.ではまた.

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