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天気予報の降水確率が10%だったら雨具を持って行った方が良いかどうか?

投稿日:2017-05-18 更新日:

雨雲
天気予報の降水確率というのがあります.80%ならば雨を覚悟して雨具を持っていくでしょう.30%だったらどうしますか?では10%だったら?0%だったら絶対に雨は降らないのでしょうか?降水確率について結論から話します.

10%だったらおよそ10回に一回雨が降る確率です.絶対に濡れたくない人や雨宿りのできないところにいる人は雨具の支度をした方が良いでしょう.また,朝の時点で10%でも途中で変わって行きます.特に気象条件が不安定な時期は天気予報や降水確率は信じない方が安全です.

では0%ならどうでしょうか?天気が気象条件が不安定な時はたとえ0%でも降る時には降ります.ちなみに0%と言うのは0-4%の確率です.そして,局地的な雨の場合は運悪く自分のいる場所だけ降ることもあります.

降水確率と降水量は別の話で,確率が低くても大雨の場合もあります.以下,詳しく見ていきます.

降水確率,降雨確率,降雪確率

まず,降水確率という言葉ですが,降雨と降雪の両方を合わせて降水と呼んでいます.季節と地域によっては雨は降らず雪ばかりの場合もありますので,降水確率と呼んでいます.

降水確率と気象データ 解析雨量

降水確率は地域と時間帯を限定したうえで算出されます.そして1㎜の降水が確認されれば降ったと判断されます.100%の降水確率でも1㎜降れば当たりという事になります.これは先に確率と降水量は別の話ということですが,確率の計算に降水量は考慮されません.しかしながら,全く関係ないかと言うと統計的には発表された降水確率と降水量に相関はあります.

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降水確率を計算するには過去に蓄積された気象データと現在および直近の気象データを基に降雨確率を計算します.降水確率を計算するのに最も重要な気象データは降水量データです.降水量の測地点だけだと間隔があり過ぎて計算が雑になってしまいますので,レーダーによる観測を加えて1km四方の区域ごとの推定値を算出します.1km四方の区域をグリッドと呼び,推定された雨量を解析雨量と呼びます.

降水確率の計算は平均値

この解析雨量データを基に降水確率をグリッド毎に求めます.そして,そのグリッドの降水確率(1km四方)を基にその地方(東京など)の降水確率を算出します.例えば,その地方が1,000㎢だとしますと1,000グリッドの平均値がその地方の降水確率です.

簡単に説明します.自分の家の周囲の降水確率を求めるとします.家の周辺の地域が10グリッドだとして,降水確率が,
1,1,1,1,1,1,1,10,10,95%だったとします.この場合,(1+1+1+1+1+1+1+90+100+100) / 10 = 29.7%となります.従って降水確率の発表値は30%となります.最後の2地点は100%にも関わらず30%です.

上記の様に局部的な雨ならばピンポイント降水確率の方が正確に近くなるでしょう.広い地域で雨雲が広がっているような場合はどちらも同じような降水確率になっているでしょう.

降水確率と晴雨判断

一般的に広い地域に雨雲が広がっていれば降水確率の平均値も高くなりますので雨具は必須となるでしょう.問題は局地的な雨が降るかどうかという点です.これは地域や季節や時間帯などの条件によります.夏場の気象条件が不安定な夕方など夕立が起きやすい地域とそうでない地域があります.その土地に住んでいれば感覚的に分かるでしょうが,そうでない人には無理です.

局地的な通り雨はレーダーと空を比べてみる

超短期的で局地的な雨の予想はレーダーを見て雨の地域が自分の位置に近づいているかそれていくのかを判断したほうが実用的です.慣れてくると空を見上げてスマホのレーダーアプリの動きと比べながら判断することでかなり正確に予測できる様になります.

気象条件が安定な時,不安定な時

いずれにしても気象条件が不安定な時期は天気予報も降水確率も時々刻々と変化しますので,雨具の用意はしておいた方が良いと思います.もちろん気象条件が安定していて予測しやすい時期は晴れでも雨でもかなり正確に当たります.ただし予報も確率も自信度や過去数日の当たり具合(成績)は示してくれない所に自分の判断の余地が残ります.

今日はこれまで.ではまた.

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